皆様こんにちは!
突然ですが、、「オートファジー」という言葉を聞いたことがありますか!?
東京工業大学の大隈良典栄誉教授がノーベル賞を受賞したことで記憶に残っている方も居るかと思います。
しかしながら一般的にはまだまだ知名度が低いこちらの言葉。簡単に言うと「細胞のリサイクル機能」の事なのですが、近年この研究が飛躍し数々の論文や研究データが示されてきています!
人間の生命活動の根幹とも言える細胞のリサイクル機能。こちらが我々の身体にどういった影響を与え健康や寿命にどういった変化をもたらすかをご紹介したいと思います!!
①オートファジーとは生物が生き残るための仕組み!!
最近のダイエットや健康法で「断食」「ファスティング」などといった言葉を目にした事がありますか?
昔から食事の量を減らす健康法は内臓を休めて免疫力を上げる、腸内環境を整えるなのどの健康効果が期待されていましたが、食事を減らすことで体内のオートファジーが活性化させることが明らかになってきてからそのブームに拍車がかかっています。
そもそもオートファジーとは{細胞が飢餓状態に入った時に健康状態を維持する為に悪くなった細胞やタンパク質を取り除いたり作り変える働き}のことで、オートファジーが働くことによって生命は健康な状態を維持できているとも言えます。
これは細菌などの原始的な生物や、我々人間などでも同じように身体の内部で行われていることで、オートファジーが働いている状態と働いていない状態を繰り返すことによって生命のバランスを保っているのです。
②オートファジーのバランスとは?
オートファジーは生命の健康を維持するための機能として絶えず体の中で行われています。
「オートファジーを活性化させる!」という事が注目されがちですが、オートファジーが働いていない状態もとても重要で、筋肉や骨を合成したり、活発に動いてエネルギーを消費している状態ではオートファジーが働いていないほうが細胞やエネルギーの合成が高まるのでオートファジーは機能しないようになっています。
たえず体の中で行われてているオートファジーですが、これほどまでに注目されている理由は我々現代人における「オートファジーのバランスが崩れてきている」からでしょう。
我々の生活は24時間十分すぎる程の食事に恵まれ、自然の驚異や細菌やウイルスからも守られてしまっている豊かな生活です。
オートファジーは厳しい自然から命を守る為に生命に備わっている機能なので、われわれの生活ではオートファジーを十分に機能させるのは難しいでしょう。
日本人の死因の第一位は「がん」です。がんは病気というイメージが強いですが、実際過酷な環境で生活している人たちにはがんが少ないとされています。
これは、十分すぎる食事や運動不足など現代の生活が招いたまさに「文明病」とも言える病でオートファジーが正常に機能していないことに由来するとも言われています。
数々の治療法が確立されてきていますが、根本的な生活を見直さなければ癌にかかる人の割合を減らすことは難しいかもしれません。
③オートファジーのバランスを整える生活。
オートファジーにかかわらず我々の体は非常に高度で緻密な機能を持っており、それぞれの機能が絶妙なバランスを取りながら命を守っているのです。
交感神経と副交感神経のバランス、ホルモンの分泌など均衡を保つことによって我々の健康を維持している働きが人体の機能には沢山あるのです。
逆に言えば「均衡が崩れた時に病気になったり体調が悪くなる。」とも言えます。
昔から健康の為にできることといえば、「栄養バランスの取れた食事と適度な運動、十分な睡眠。」と言われます。これを守れる人がどれだけいるのでしょうか?
様々な情報が行き交う社会でどれが健康に良い食事で、どれだけ運動すればいいのか?長時間の仕事で十分に睡眠がとれているのか?
こういった基本的なことでさえ我々は見失ってきてしまっています。
まずは食事や睡眠、身体を動かす習慣について耳を傾ける時間を作ってみてはいかがでしょうか?
忙しい生活に追われ自分の身体とも向き合えない人が多い現代社会。
まずは自分の身体を観察し必要な食事や運動、休息について考えていけば身体が必要な事を教えてくれるはずです。
人間の味覚や嗅覚は必要なエネルギーを教えてくれますし、筋肉は使えば使う分だけ発達します。疲れれば眠くなるし眠気を我慢して仕事や勉強をして得することはありません。
そうやって健康や精神に気を使って生きて行けばおのずとオートファジーのバランスも整ってくるはずです。
無理な断食などせずともバランスの取れた生活をしていればオートファジーは活性化してくれます。
慌ただしい毎日にちょっと息抜きを加えて、十分に自分の体と向き合う時間を作ることが健康長寿の秘訣かもしれませんよ(*^^)v
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