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執筆者の写真七味加工所 苅谷

食の「多様性」を考える。



皆様こんにちは!!


今回は食事の多様性についてお話させて頂こうと思うのですが、


「多様性」とはなんぞや??


と疑問に思うかもしれません。


健康についての記事は何度か書かせていただきましたが、食材の機能や効能については皆様ご存知かと思います。


ポリフェノールが癌の予防になる!

食物繊維はダイエット効果がある!

砂糖は血糖値があがるので太りやすい!


こんな情報はいたるところにあふれていますよね。


しかし、このような情報は食材に含まれる成分や、一部分のメリットやデメリットだけを切り取って話しているだけなのです。


食材には多種多様な栄養素が含まれ、食べ合わせるものや、健康状態、年齢性別などによっても栄養の吸収率は違ってきます。


どの食材が身体に良いか悪いかだけでなく、「生きるための食事」として食の多様性を考えていきたいと思います。






①適切な栄養は人によって違う。

この食材は健康に良い! ダイエットに効く!

この様な情報は我々は毎日のように目にします。


確かに、健康に良い食材は多数ありその効果も実証されていますが、はたしてその食材があなたにとって最適な食事なのでしょうか?


例えば、「抗酸化作用のある野菜や果物を食べている人は病気になりにくく健康で長生きする。」


こういった情報が示されると我々は「野菜や果物を食べていれば健康でいられるんだ!!」と思ってしましますが、このようなデータは「野菜や果物を食べている人はそうでない人に比べて健康な割合が高い」といったことを示しているだけにすぎません。


野菜や果物を食べていても病気になったり早死にしたりする人は沢山いますし、野菜や果物を沢山食べる人は健康志向で運動も沢山している。といった他の要因もあるかもしれません。


加えて、年齢、性別、基礎疾患の有無なの加味しなければならない情報は数多くあり一つの情報だけを切り取って判断してしまうと必要な栄養が不足したり、健康を気にする事が逆にストレスになってしまうこともあるのです。






②一つの栄養でなく「食事」の栄養を考える。

どのダイエット本や健康マニュアルを見ても、OOを食べて健康になる!OOに含まれる栄養素はOOを防止する!と言った単一のワードに絞った記事が書かれているかと思います。


人が一日に食べる食事のすべてを考察するのは大変ですし、一つの食材、一つの栄養素にターゲットを絞った方が読んでいる人もわかりやすい為こういった書かれ方が定着しています。


しかし、栄養素は本やマニュアルで書かれているよりも複雑な機能を果たしています。


ビタミンやミネラル、抗酸化物質などは試験管の中では本で書いてあるような結果が現れるかもしれないですが、人体のような複雑な環境だとその通りに機能しないことも多いのです。


身体に良いとされるビタミンやポリフェノールなども過剰に摂取すれば害になることもありますし、食べ合わせや飲んでいる薬、性別や年齢、腸内環境などによっても様々に変化するのです。


こんなこんな事を書いていると「何を食べたらいいかわからないよ!」とおっしゃる方もいると思いますが、、、


大切なのは「過度に栄養に固執するのではなく万遍なく色々な物を食べる。」ことなのです。


一般的に健康を害するとされるお菓子やジャンクフードも少量であれば健康を害する恐れは少ないです。


過度な健康志向よりも、あまり食や健康に興味ないよ!と考えている方が健康で長生きするといったデータも存在しています。







③大切なのはバランス!!

上記のように食事に含まれる一つの栄養素だけを切り取ってみても、本当の意味で健やかな食生活が送れるようになるとは限りません。


我々が普段食べている食事にはまだまだ解明されていない効果が沢山あるのです。


一つの栄養、一つの食材にこだわらずいろいろな物を万遍なく食べることが大切です。


しかし、そんなに色んなものを食べていたら太ってしまうよ!


と考える方もいるでしょう。


「1日30品目」こちらの標語を目にした事があるかと思います。


昔から栄養バランスを整えるために色々な物を食べよう!という考えがありました。


肉体労働が主な仕事であった頃は「たくさん食べて沢山身体を動かす!」という事が健康に繋がると信じられていました。


しかし、デスクワークが主な仕事になってしまった現在では、30品目も食べてしまうとカロリーオーバーになってしまうことが多いので、こういった標語はあまり使われなくなってしまいました。


ですが、人間の身体とは多種多様な栄養を消化吸収できるように進化しています。




肉や魚、米やパンなどといった主菜を減らし出来るだけ野菜や果物を多めに食べるようにして下さい。外食やお弁当を選ぶときも出来るだけ色々な食材を使ったものを選ぶと良いでしょう。


野菜や果物に含まれるポリフェノールやビタミンは実に多様な働きをします。


他の栄養素と組み合わせることによって健康作用が働くことも多いので、多種多様な組みあわせの料理を食べるのが健康に良いのです。


色々な情報が錯綜し、どれが健康に良い食事なのかが分かりにくくなってしまった今日。


「身体に良いものを万遍なく食べる。」


今も昔もこの方法が健康への近道なのかもしれませんね。








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